任意後見契約と生活設計

「任意後見人として実際に仕事を始めるために大切なものは何ですか?」と、問われたなら、
任意後見契約を締結するにあたって、「ご本人の生活設計(ライフプラン)を、いかに具体的に作り上げるかということ。」と、答えます。

任意後見人となった後の道しるべとして大切な生活設計を作成するには、生活費からエアコンの利用、家の修理などの日常生活に関することや、施設を利用するにあたっての費用感、趣味や食事の嗜好、インフルエンザの予防接種は受けないであったり、延命治療など医療に関すること等々と、多岐にわたって聞き取ります。

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見守り中は、年に一度、生活設計についての意向確認

任意後見契約を締結し、只今、見守り中のAさんとは、3か月に一度、ご自宅を訪ね、近況を伺ったり、情報提供したり、ただただおしゃべりを続けたり・・・を6年以上継続しています。ある日、担当となった事務局と一緒に、そのAさんを訪問しました。任意後見人は、個人対個人の関係ではありますが、長い間には、急なことで、私が出かけて行けない場合もあるでしょう。担当者を知っておいていただけば、ご本人にも安心していただけると考えました。

良い機会ですので、年に一度の生活設計についての意向確認として、契約内容に不都合が生じていないか、契約書や生活設計について読み上げて説明をしました。

さて、事務所に戻って、事務局に感想を尋ねてみましたら、
「任意後見契約の内容を、初めて知りましたが、とても分かりやすい内容だったと思います。

また、生活設計が具体的で、任意後見契約は、一人ひとりにあったオーダーメードの内容となっているということが良くわかりました。ここまで詳しく、その方の好みまで書いてあるので、後見人も、後見人が指示をだす第三者も、動きやすいだろうなと思いました。」と、答えてくれました。生活設計の打合せに時間をかけただけのことはありましたね。そこを分かってくれて、嬉しいです。

それにしても、相変わらず、しっかりしたAさんでした。年金の金額、火災保険料、大阪市の水道料金のことなど、すらすら数字で答えてくださいました。流石です。

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この記事を書いた人

佐井惠子のアバター 佐井惠子 佐井司法書士法人 代表

関西大学 法学部卒業後 1981年司法書士登録(大阪司法書士会)

三人に一人が高齢者となる社会を目前にして、個人は、そして法人の99.7%を占める中小企業は、どのように明るい未来を描いていけばいいのでしょうか。社会の大きな変化が、法律の世界においてもパラダイムシフトを生じさせています。
司法書士の役割は、人や法人の幸福な未来作りをサポートすること。
そのためにも、しっかりとよく聞く姿勢と、日々の研鑽をお約束して、皆さまからのお問い合わせをお待ちしています。

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